カスタマーレビュー
おすすめ度:
鴨ちゃんのご冥福をお祈りします 
(2007-08-17)
恨ミシュラン時代から、
ずっと、西原さんの作品、愛読してます。
この女、結婚できるのか?と思っていたら、
鴨ちゃんとの出会い、離婚、復縁。。。
そして、鴨ちゃんの死。
残された命、二つ。
正直、鴨ちゃんは男として、そんなに魅力あるとは、
思えず、
共依存か?と思わなくもなく。
二人が別れることが、鴨ちゃんにとっても、彼女にとっても
いいことなのでは?と思ったり。
でも、最後、ちゃんと鴨ちゃんを看取って、
「アルコール中毒と10年も一人で戦わせてごめんなさい」とは。
優しいね、西原。
少なくとも、鴨ちゃんは、
西原と出会わなければ、タイあたりで野垂れ死にして、
ニュースにもならなかったと思うよ。
それが、可愛い子供を二人残せて、
何冊かの作品も残せて。
あ、責めているんではなくて、なんていうか、
短い人生の中で、人の何倍もいろいろなことできたのだから、
往生してねっと。
ご冥福をお祈りします。
胸に来ます 
(2007-08-16)
昨日は、ぱらぱらと「毎日かあさん」の最新刊第4巻「出戻り編」を読んでいました。
毎日新聞の日曜版? の連載ですが、出版されてまとまったもので読んでいたので、中身を知らずに読み始めました。タイトルが「出戻り編」となっていたので、著者の西原理恵子さんの元旦那さんの鴨志田稔さんがよりを戻すあたりの話なんだろうなくらいにしか考えていませんでした。
しかし、作品の中では鴨志田さんが家に帰ってから亡くなる日迄のことが描かれていて、前半迄は軽い気持ちで読んでいたのに、後半では思わず座り直して読んでしまいました。ギャグ漫画なんだけれど、登場人物や起こった事は全て本当のことだと知っているだけに、なんだかとても悲しくなってしまいました。
鴨ちゃんが西原さんと出会うところから、結婚したり、子供ができたり、それが育っていくところをずっと最初の最初からほぼリアルタイムで読んできていただけに、なんか色々思い出して悲しくなってしまいました。
西原さんは自分とは極端に正反対だし、はたにいるとこれほど迷惑な人もいないんだろうなぁと思いながら、どこか憎めないとこがあって読み続けている漫画家さんです。そしてまた、その旦那さんだった鴨志田さんもものすごいアルコール中毒のカメラマンで、たぶんそばにいたら苦手なタイプの人でしょう。でも、どうしてだかこの二人にはすごく幸せになってほしいと思わせる何かがあって、その兆しがあっただけに、鴨ちゃんの死はちょっと早かったし、最後の子供たちの事で言った台詞はせつなすぎるなと思います。
少し前に鴨ちゃんの死をニュースで知ったときも、ひどくショックでしたが、その前後を家族が描いたものを読むとまたずんと胸に来ました。
・・・・鴨ちゃん、鴨志田さん、言い方もまちまちになるくらい、自分の中でも気になっていた人だったんだなぁと改めて思った次第です。ダメだ。うまくまとまらないや。
でも、とりあえず読んでほしい一冊です。
それでも男達は「ただいま」と言う 
(2007-08-14)
好きに外に出ていても、ちょっと「悪さ」をしても、それでもいつでも「ただいま」と言える「家」がある。
大なり小なり、既婚の男性達はそう思っているみたいです(本書を見ると、鴨志田さんは西原さんと結婚する前からそう思っていたみたいですが)。
いつまでたっても男って生き物は子供なんでしょうか。
鴨志田さんは最期に「子供を傷つけずにすんだ」と言いました。亡くなられる前にお子さんと共に家族として過ごせた、という点では確かにそうかもしれません。私もその部分は本当に良かったと一読者として思いました。アルコール依存症からの生還も相当辛いものだったでしょうし、それを考えると尚のこと良かったと思います。
しかし、アルコールや離婚の問題等で「家」を散らかしたり空けたりしていたそれまでの間、お子さんが傷つくことが全くなかったとは到底思えません。漫画では面白おかしく描かれていますが、きっと漫画には描かれていない(あるいは、描けない)辛い事がお子さんにも沢山あったことでしょう。
それでも、鴨志田さんは「ただいま」と帰ってこれると思ったのですね。
本書最後の方のお子さんの姿を見ると、どちらが大人か子供か、私は分からなくなってしまいました。
「人として死ねた」と言えたのも、離婚して突き放しながらも、辛い気持ちで遠く見守った西原さんがいたからこそでしょう。
彼の最期の言葉は一言でまとめれば、彼なりの「ただいま」だったと思うのですが、彼がそう言えたのは、素晴らしいお子さんと西原さんがそろった奇跡があったからだと思います。
私はこの本を全国の「お父さん」に読んでもらいたいです。特に「自由奔放/やんちゃ系のお父さん」に是非読んでもらいたいです。そして、ただ読んで感動するのではなく、むしろ、「本書にあるような奇跡が自分の家にもあるとは限らない」という危機感で、手遅れになる前に自分の「家」を省みるキッカケになればと思います。
泣きました。 
(2007-08-14)
毎日新聞に掲載されたものの他に書き下ろし部分を加えた一冊。鴨ちゃんの死についても描かれてあった。
鴨ちゃんが帰ってきて一緒に暮らした半年は、鴨ちゃんが幸せな死を迎えるために必要な時間だったのですね。寿命は確かに短かったけれど、かけがえのないもの、子供たちを残し、「悔いはないよ」と言って旅立って行った鴨ちゃん、そして鴨ちゃんをそんな気持ちにさせて見送ったサイバラさん、見事です。最後のページの最後の一コマの鴨ちゃんの言葉で涙がどっと流れました。
それにしてもこんなにギャグマンガな絵なのに、なぜこんなに心を打つのか。
おつかれさま 
(2007-08-14)
かなり前から西原さんの漫画は読んでいる。
「むいむい」が出たころはもうファンだった。その本の中で西原さんは結婚した様な事を言っていた。その時、失礼な話だが「西原さんのような豪放な人についていけるのかしらん」と思った。
それから彼女のエッセイには鴨ちゃんが出て、息子が出て、娘が出て…西原さんのエッセイから伝わるのは、まあ、めちゃくちゃではあるけど愛にあふれていた。アル中とはいってもずーっと生き続けて西原さんに「早く死ね」と言われ続けるんだろう、60歳になっても70歳になっても。と思っていた。
早い。早すぎる。あんまりだ。幸せだったのに。
この本を読んでただただ泣いた。でも。
30ページの「オレは帰るぜ」で少し救われた。鴨ちゃんが「あーオレは帰るよ」と言っているシーン。「いけちゃんとぼく」を思い出した。「大好きだと帰ってこれるの」…だったろうか。そうか。うん。帰るんだな。大好きな家族の元に。そう思った。